【2019.07.13-16 北アルプス縦走②】大キレットを越えてゆけ
北アルプス縦走2日目の記事です。
前回の記事はこちら
なんだかんだ寒い朝
……?
…………!?!?!?
足さっっっっむ
おはようございます。
やっぱりエスケーププロヴィヴィとウールソックスだけでは寒く、冷えで起きました。
他の要因としてはエアマットが120㎝と短く、足は適当な衣類の上に載せていただけだからですかね。やっぱりザックの中に入れるか、エアマットの上に載せないと冷えが伝わってきます。
え、というか今何時……?
時計を見ると5時。10時間も寝てた。
とりあえず起きて朝ごはん。外を見てみると小雨……。
「どうする?」
「雲的には曇天で済みそうなんだよなあ」
「じゃあひとまず北穂高まで行って、もっかい予報チェックしてから考えるか」
と、いうわけでテント撤収開始。
このとき「はぇ~」って思ったのが、ザックの中に大きなスタッフバッグを用意しておいて、基本装備はその中に。濡れたもの(フライとか)は普通にザックの中に。
こうすれば濡れてほしくないものはスタッフバッグの中にあるから濡れないという寸法。
自分は今までは逆で、濡れたものを袋に入れる考え方だったのでそういうのもありだなと思いました。
北穂高へ
北穂高岳は標高3106m。
ぼくは富士山に何度か登ったことあるので気にしませんでしたが、生まれも育ちも九州のTakaさんは初めて3000mを超えるとのこと。
「初3000m!!行くぞ!!!」
「ッシャオラ!ッシャオラ!」
というわけで
出発!!
涸沢小屋の横を通り、雪渓を登っていきます。
持ってきててよかったチェーンスパイク!!
ちょっと登って振り返ると
悪くない!悪くないよォ!?
ええちゃうええんちゃう!?
というか、
これはこれでかっこいい
晴れの日も雨の日も幸せだったら天気予報はいらないねェ!!
高山植物の代名詞・ハクサンイチゲちゃん!!(※代名詞他にもいっぱいあります)
濡れているのがこれまたなんとも可愛らしい。
おやおや、イチゲは可愛いですねえ。
岩場だなあ、というところを登ります。鎖もしっかりありました。
ここを越えると
結構標高も上がってきました。ハクサンイチゲ、結構あちこちで見かけますね。
さらに登ると
雪の階段だ……。
え、すごい。
ふと下を見ると
うーん、落ちたくないな……。ただ「落ちそう」っていう感じでもないので、変にバランス崩してよろめいたりしなければまず落ちることはないと思いますが。
雪に半分覆われたテント場を越えると……
着いたーーーー!!
はじめての3000m pic.twitter.com/IX9TDPwgh2
— TaKa (@Taaka910) 2019年7月14日
Takaさん初3000m越えおめでとう!!
良き日に立ち会えました。
さて、現在時刻は10:00。正直、どうとでも動ける時間です。
「どうする?」
「写真撮影もしたし、とりあえずお腹空いた」
「小屋で何か食べるか」
というわけで小屋でカップ麺を購入し食べながら相談することに。
停滞するにはまだ早すぎる時間なので、奥穂高の方へ行くか、大キレットを越えるかになってきます。
「奥穂も行きたいけど、あそこはアクセスが比較的いいし今度ジャンダルム行ったときは通るわけだし、大キレット越えない?」
「今は雨降ってないしそうするか」
「雨強くなりそうな感じだったらすぐに引き返す感じで」
「一応簡易ハーネス作ってく?」
「じゃあチェストだけ」
いざ、大キレット越え
国内の一般登山道では最高難度Eになっている大キレット。
今まで通ったことある人たちに話を聞いたりしましたが、「岩の縦走路って感じだよ」と言われていたので正直そこまで不安はありませんでした。
ただ雨上がり+曇天なので、慎重に行くことに。
入ってすぐこれ。
大キレット、怖いと思うのであればそれは高度感によるものが強いだろうと思っていました。
が、写真の通り曇天なので見通しがあまりなく、高度感は0に近い……。
マーカーもしっかりありますし、滑らなければ特になんということはないなと続行。
を決めた直後
……ポツ、ポツ、…ポッポッポッポッポ……
降ってきちゃった
「えー、どうする?」
「小雨だし、大雨になる感じではなかったから様子見かな」
「じゃあもう少しだけ様子見ながら歩いて、強まる傾向あれば引き返すか」
結局続行。
その後も小雨のままなので、このまま抜けちゃおうということに。
大キレットこんな感じです。
「こんな感じ」とか言われても分かりにくいとは思いますが……。
危なそうなところは鎖や足場がちゃんと作られています。
マーカーも大きくはっきりしているので、道迷いの可能性も低そう。
岩場の難度としては聞いていた通り、ただの岩だらけの縦走路という感じです。
しかし滑ったら助からないでしょうし、雨で滑りやすくはなっているので慎重に行きます。
さて、この時期実は「DEOCO(デオコ)」という商品が流行りました。
JKのような良い匂いがする⇒これを塗ればJKになれる!? という謎の図式で一世を風靡したのです。
【医薬部外品】 デオコ 薬用 デオドラント ラクトン (年齢と共に減少する甘い香成分)含有 スウィートフローラルの香 スティック 13g
- 発売日: 2019/02/21
- メディア: ヘルスケア&ケア用品
まあぼくも当然
— コタお (@kotatsumuri39) 2019年7月12日
持っているわけです。
で、
大キレット通過中、唐突にデオコを塗り始める人 pic.twitter.com/Sz0KxAZfqR
— TaKa (@Taaka910) 2020年3月17日
何してるんだろう、この人(自分)
いや、登山靴に雨が染みてくるんですよね。
山行は翌日も翌々日も続くので、足に不調をきたすわけにはいきません。
そうなる前に一度靴とソックスを脱ぎ、Protect J1という皮膚の保護クリームを塗るようにしています。
ふやけ防止だけでなく、ザックを背負った際のショルダーパッドのすれ防止や、サイクリングの際のサドルのすれ防止など、用途は多岐に渡るのでオススメです。
そしてその上にデオコを塗っているのが先ほどのツイートのシーンというわけです。
このデオコ、かなりフローラルな匂いがして普通に制汗剤としてありなので、山の臭い対策に案外いいかもしれません。登山者全員JK計画。
そんなこんなでほとんど人とすれ違わない道を歩いていると
雷鳥だ!!
二人とも見るのは初めて。ちょっと遠くにいましたが、十分にその愛らしい姿を確認できました。
しかしうまく保護色が働いていますね。天気も相まってますが、留まっているところをパッと視界の端に入れたくらいでは気づかないです。
この写真だけ見ると金峰山~鉄山のようですね。
正直、長谷川ピークや飛騨泣きなど、名前は知っているものの具体的な位置を把握しておらず、使っていた地図アプリにも記載がなかったため確証ある写真を撮っていません。
なので「これがあの……!」のような紹介は残念ながら出来ないです。
ただ全体を通して、そこまで取り立てるような箇所はなかったように感じます。
ただ、南岳小屋に至る直前。
ここは大きな城塞のように思えました。
マーカーの左にハシゴがかかってるのが確認出来ると思います。
ここを登ったらもうすぐです。
この岩場を越えると
南岳小屋に着きました!!
小雨も変わらず降っているし、今日は大キレット越えた記念で小屋泊にしようということに。
南岳小屋は乾燥室があるため、びしょびしょになったソックスや雨具などを干します。
あまり乾きそうな感じはしませんが……。
ご飯前にトイレに入ると
こちらこそよろしくな pic.twitter.com/ORg3Oj8KAQ
— コタお (@kotatsumuri39) 2019年7月14日
こういうの、好き
そして夕食。
ご飯、みそ汁がおかわり自由でした。
南岳小屋はちらほらと人がいたため、相席という形で食堂で晩御飯。
ぼくたちと一緒のテーブルになったのは中年くらいのご夫婦。
どこから来た(ルート的に)とか、どこへ行くとか、どこの山が良かったとか、いろいろな話が出来ました。
夕食後は受付でビールを買い、人が誰もいなかったので休憩室貸し切りで
キュンファンタイムだァ~~~~~~~!!!!!!
ダッテチキュウハ タカラバコー
\キュンッ!/ \ファンッ!/ \キュンッ!/ \ファンッ!/
こうして更けていく夜……。
翌日はいよいよ槍ヶ岳です!
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