碧雛蜜柑

登ったり攀ったり遡ったり走ったり滑ったり食ったり

【2019.07.13-16 北アルプス縦走④】上高地観光にて初の北アルプス終了

去年の夏に行った北アルプス縦走最終日4日目の記事です。

前回の記事はこちら。

kotatsumuri39.hatenablog.com

 

 

 

天才的発想を見た朝

……

…………

 

やっぱ足寒い

 

末端冷え性なのでそのせいかもしれません。
とりあえずどんなときでもテントシューズは持っていこうと思いました。夏用の薄手のやつを買おう……。

もぞもぞとテントから這い出てお湯を沸かし、今日も今日とてフリーズドライです。

マジで天才か

朝からきゅんふぁんタイムにしつつご飯です。
今後フリーズドライタイマーにちょうどいいかもしれません、ヤマノススメ
1期なら5分アニメだけど実質3分程度だからラーメンタイマーまたはパスタタイプのフリーズドライタイマーにぴったりです。

さすが日本を代表する国民的登山アニメ、そこまで計算しての尺だったとは。

 

 ぶらり上高地観光

本日は上高地まで行ってバスで駐車場に戻り、おうちに帰るだけとなります。
せっかくなので上高地までの間寄り道して帰ろうとのことに。
ひとまず徳澤園に向けて出発。

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虹がかかっている

屏風ノ頭ですかね。虹がかかっていて朝からラッキーです。
単調な道を数十分歩くと

 

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徳澤園です!
こちらは高級なお宿のほう。とてもじゃないですが山行で泊まるには手が出ません。*1
他人のお金で泊まりたい。

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隣の売店でソフトクリームを頼みます。

 

しかし徳澤園のスタッフさんたちは男女どちらともお顔が良く、無精ひげ生やして脂だらけの自分はなんなんだ……となります。

 

1時間くらい歩くと嘉門次小屋に着きます。

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"洋"のオシャレの次は"和"のオシャレ

せっかくなので……

 

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とても美味しそう

いただきます!!

今回初めてのお魚ですね。囲炉裏焼きウンメェ~~~~~

 

そのあとはまた歩き上高地ビジターセンターへ。
館内の写真は撮っていませんが、上高地周辺に咲く花や生きる動物たちの展示、山々の写真などを見て回りました。

 

そして十分程度歩くと

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河童橋まで戻ってきました。
実はこの景色、入山時に見たときとほとんど変わりません。

 

本当に昨日が晴れてよかった……。

11時前には駐車場まで戻り、まずはお風呂&腹ごしらえ。
「しもまき」というお店が入浴と食事をやっていたので利用しました。 

 

そう、夏の3泊4日。いくら道中水浴びを少ししたからといって、どうにかなるものではありません。
シャンプーは髪につけたそばから消えていきます
「泡立つ?オラそんな言葉知らねえ」と言わんばかりです。
夏に5泊も6泊もするとどうなるんでしょう……。

さっぱりしたあとは

 

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メシじゃーーーー!!!!

 

せっかくなのでフォロワーさんオススメのお店などにも行ってみたかったのですが、事前に全くリサーチしていなかったのと、すぐそこで美味しそうな匂いがしているのには勝てませんでした。

 

下山後

松本でちょっと寄りたいところへ。

なかなかこういう機会もないですからね。
長野観光はせずに早々に高速に乗り、飯能までドヒューン。

 

飯能の友人も呼んで一緒に焼肉。

友人とTakaさんが明日も休みということで、突如目の前で立てられる谷川岳の登山企画。

いや、Takaさん数時間前に下山したばかりなんですけど

どうやら西黒尾根の「日本三大急登」と、谷川岳の「魔の山」という側面が少々不安なご様子。
しかし谷川岳と言えばぼくがとても好きな山で、ヤマノススメでもあおいとひなたの結婚式会場としても有名な山。*2
推し山にはぜひ行ってほしい。

「日本三大急登も何も、日本最高グレーディングの大キレット行ったじゃないですか」

「まあ、確かに。けど明日は高尾山でも行こうかなって思ってたぐらいなんすよね」

「飛行機の時間なら大丈夫です、深夜のうちに出発して夜明け前から登り始めるので昼過ぎには帰ってこられますよ」

「でも谷川かぁ~~、大丈夫かなあ」

魔の山って言ったってそれは一の倉沢のアルパインによるものがほとんどです。大丈夫ですって」

こっちも行かせようと必死

結局、行くことになりました。
そうと決まれば話は早いと焼肉を切り上げ、うちに帰り就寝準備。

で、朝起きてタイムラインを確認すると

 どうやらTakaさんは最高の谷川岳に出会えたようです。

 その後通勤中の自分のつぶやき。

 

さすがにこいつちょっと気持ち悪いわね……

 

そういうわけで無事谷川岳から帰ってきたTakaさんは飛行機に乗り九州へと帰りました。

ぼくはその間ずっと仕事だったけど

 

今回の山行を振り返って

テントの張り綱を両方エバンスノットにしていると便利だとか、デオコは制汗剤に使えるとか、雨の日用にテントのアウターを別収納できる何かを持っておくといいとか、テン場用のスリッポンは便利だとか、帽子はつばを後ろにしておくと首の日焼けにいいだとか、細かい気づきはありましたが大きく感じたことについてはすでにつぶやいていたりします。

 

ぼくは山登りを始めるまではバイクに乗ってキャンプツーリングであちこち回ってました。
バイク乗りのメッカとも言われている北海道へ行ったときは、出会ったバイク乗りも地元の人も温かく、とても楽しく居心地よく回ることが出来ました。
それは登山者のメッカである北アルプスでも同じことで、すれ違う登山者、小屋や休憩時で一緒になった人、小屋や施設の人、みんなが温かかったです。
もちろん中にはそうじゃない人もいて、そういう人がSNSなどでは目立ってしまうわけですが、全体数で見れば一握りだろうと思います。
少なくとも今回、ぼくは終始楽しく山を歩くことが出来ました。それはある意味運が良いと言えるのかもしれません。
晴れだろうと、雨だろうと、とても楽しかった4日間でした。

 

そしてもう一つが「登山道」のありがたさです。
現在、ぼくは本当にちょっとしたバリエーションルート程度には行きます。人に連れて行ってもらったり、登攀要素を含まず短いところであれば単独で行ったり。
バリエーションルートと言っても、冬の降雪直後などでなければ基本的にはすでに誰かが行ったことがある道なわけで、獣道のように跡がついていて歩きやすくなっていることもあります。それでも一般登山道に比べれば歩きづらいです。
その「一般登山道」というのは大昔から人が開拓し、定期的に整備を行い、ぼくのような観光登山者が歩きやすく、道に迷わずケガを負わないように作ってくれているものです。
その開拓・維持に関わった人の数は非常に多く、途方もない労力がかけられています。それは熱意なしでは成り立たないであろうと思います。自分たちはその上を歩いている。その上を歩けるからこそ、こうして山を楽しめているんだなとマーカーやハシゴや鎖や足場などを見て思いました。
この登山道は用意されていて当たり前のものではない。そのことにようやく気づきました。
もし機会があれば、自分もその開拓・維持に一度は関わってみたいですね。

 

今回の山行の記録です。

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総距離44.3km
累計登り2500m
累計下り2496m
最高標高3180m
最低標高1500m

 以上が4日間に渡る北アルプスの縦走記録となります。
今度はぜひジャンダルムへ。北アルプスは広いので他にも様々な山を登りに行きたいです。

*1:安い和室で16500円、高い洋室だと27000円

*2:詳しくはヤマノススメセカンドシーズン23話を見てください。