碧雛蜜柑

登ったり攀ったり遡ったり走ったり滑ったり食ったり

嬬恋村に来て2週間が経ちました

前記事時点ではまだ1日働いただけでしたが、 嬬恋村に来て2週間ほどが経ちました。

kotatsumuri39.hatenablog.com

 

労働内容・待遇などについてはバイトが終了する際にでもきちんとまとめようと思いますので、生活っぷりについて書いていきます。(現時点での労働については触れます)
同居人や他フォロワーも過去にこちらでお世話になっているのですが、今年からはまたちょっと事情が変わったりしているそうです。

 

雇い主について

まずお世話になっている人ですが、本人に快諾いただいのでご紹介します。
迅さん(@JINx3103)という方で、嬬恋村で生まれ育っています。一家でキャベツ農家をされています。
アニメ、ゲームを好み声優さんにも詳しく、趣味は登山、山スキー
今井麻美さんの大ファンなんですが、なんとニコニコ動画のチャンネル番組に出演した過去があります

ch.nicovideo.jp

 

推し声優の番組に本職として出演とはファン冥利に尽きますね。

そういうわけでアニメ好き・登山趣味ということで自分は以前からフォローしており、何度か一緒に山にも行っています。
その間柄もあって気兼ねなく労働内容や待遇について事前に聞いたり、仕事もあれこれ聞きながらやっています。

 

嬬恋村について

「そもそも嬬恋村ってどこよ?」って人もいると思います。(名前だけは知ってるとか)

 

ここです。
群馬県ではありますが、最西端に位置するため群馬の都市である高崎・前橋に行くよりも長野に行く方が圧倒的に早いです。
あと、たいていどこへ行くにも山を越えることになります。
北には四阿山草津白根山。南には浅間山湯ノ丸山、浅間隠山など山に囲まれています。
145号線、353号線を走れば川沿いを辿り渋川市まで出ることが出来ます。
JR吾妻線沿線を除き、ほとんどが標高1000m以上に位置します。そのためかなり涼しいです。冬は北海道並みの気温になることもあるそう。
人口は1万人以下で農業・観光業従事者が6割以上を占めます。
特産物は高原キャベツです。キャベツの生産・出荷量は日本一を誇ります。”嬬恋キャベツ”といえばちょっとしたブランドのイメージがありますね。
温泉・自然レジャー・キャベツに事欠かないのが嬬恋村です。
また”軽井沢”と聞くと長野県を思い浮かべがちですが、実際には嬬恋村にも北軽井沢と呼ばれる別荘地がありオシャレなカフェなども多数あります。
北軽井沢から峠を越えると長野県に入り中軽井沢、さらに下ると軽井沢・南軽井沢・旧軽井沢エリアと広がります。
近くの街は上田、小諸、軽井沢があります。

 

住み込み生活について

バイト期間は7月頭~10月末となり、近くにでも住んでいない限りとても通えないので住み込みしています。
さすが農家さんだけあって家の敷地がとても広く、母屋、新居スペース、倉庫1、倉庫2とあります。
な、何百坪あるんだ……!?!?(聞いてみたら気にしたことないから分からないって言われましたw)

人が遊びに来ると倉庫2で雨風を気にせずBBQなど出来るんですが、自分は倉庫1の一角にあるワンルームに住んでいます。
バイト住み込み用スペースとして作ったんでしょうね。

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倉庫1。中央やや左にドアが見えるでしょうか。そこが入り口です

こんな感じです。2Fのほうではなく、1Fです。2Fは屋根裏のようになっており、部屋化されていません。

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部屋は6畳のワンルームで、キッチン、シャワールーム、冷蔵庫、電子レジ、ベッド、布団、テレビ(右上)、DVDプレーヤー、机、鏡、扇風機、いくつかの消耗品があります。
写真に写っているモニターやPCやイスや小さい机などは自前のものです。エアコンはありません。

住み込み費用はかかりません。ガス、電気、水道全てタダです。しかもWi-Fi環境あり。
仕事用に軽トラを1台貸し与えられますが、オフ時も使用していいそうです。
ぼくはマイカーを持っていなかったので日常の足としても使っています。ライミングジムだろうが軽井沢の街中だろうがオシャレなお店だろうが軽トラで行きます
貸してもらった当初めちゃくちゃ土まみれだったのですが頑張って掃除して「普通の人がイメージするすごい使いこんだ軽トラ」くらいになりました。いやもうほんと最初は土のにおいが充満しすぎてむせながら運転してましたもん。
ちなみにマニュアル車です。最初は戸惑いましたが毎日乗ってると慣れてきます。4速だと峠を走るにはトルクが足りなく、3速で引っ張るとエンジン音がうるさいのが困りものです。

食事も弁当が出ます。近くの弁当屋さんに昼・夕分を取りに行く形式です。
弁当屋が定休日の場合は別途現金が支給されます。仕事がある日は朝ごはんも出ます。 

 

 仕事について

キャベツ農家の朝は早い。
というのも収穫の時期だけのようですが、これが大変人出がいるため今回自分が雇ってもらえたわけです。
収穫したキャベツは当日中に出荷しないといけないらしく、翌日に持ち越しが出来ません。
広大な畑(しかもいくつもある)に植えてあるキャベツを収穫するため、深夜から働き始めます。(あと日が昇ると暑いです……)
迅さんのところではバイトは深夜3時に畑へ行きキャベツを収穫していきます。
迅さんは1時半ごろ、迅さんの親父さんは0時半ごろから働いているそうです。

深夜の収穫中の様子↓


自分の仕事内容としては

  • キャベツを切る
  • 詰める用のダンボールを並べる
  • 詰められたダンボールをトラクターのキャリアに積み込む
  • ちょっとしたトラクターの運転(私有地内なので違法ではない)

となります。
収穫はよほどでない限り雨でも行われます。(1日だけあまりにも雨がひどくて畑が沼状態になり中止になったことがあります)
収穫・出荷してから市場に流れるまでに2日かかるらしく、市場が休みの前々日は収穫がなしとなります。(今年からの制度らしいです)
市場は水・日が休みのため、収穫は月・金が休みです。(世間的な連休などがあると変動します)
収穫が休みの間は他の畑作業となります。(肥料まきや苗植えや草刈りや雑草抜きなどなど)
収穫がある日は3時~12時が労働時間となります。場合によっては残業が発生し、午後に他の畑仕事を行います。
他の畑仕事は畑の状況がよくないと行えないものが多いので、雨だとなくなります。数日雨が続くと作業が進まないため、収穫日でも晴れれば午後も作業という感じです。
ぼくが嬬恋村に来てから9割以上雨のため、現在畑作業が例年に比べ進んでいない状況です。(全く雨が降らなかった日は1,2日あるかないか……)
収穫がおやすみの日はだいたい7時~16時半くらいが労働時間となります。

他作業↓

 

現在は1日ダンボール600箱分を出荷しています。
だいたい1箱8個キャベツが入るので、毎日4800個出荷していることになります。
これでも迅さんのおうちは農家規模としては下の上~中の下らしいです。さすがキャベツ出荷量日本一の村ですね……。
今はほとんど雨の中仕事していますが、晴れ間はとても気持ちがいいです。

 

浅間山四阿山、本白根は畑から見ることが出来ます。

3時から働き始めて、6時~6時半くらいになると迅さんの奥さんが朝ごはんを畑に届けてくれます。
そしたらみんなで適当に場所を作って畑で朝ごはんです。

雨が降ってないときはいいですが、降っていると冷えこみを感じながら食べることになります……(本当にひどいときは拠点地である倉庫まで戻って食べます)
まあ、どのみち朝露で濡れたキャベツを切っているので降っていようが降っていまいが下半身は濡れますw
ゴアテックスのカッパを支給されていますが、それでも……って感じですね。
ずっとキャベツを切っていると姿勢も固まるし、ひざついたらひざ痛いし、中腰でやると腰痛いしでなかなかにハードですw
それとキャベツをつかんで包丁でぐっと切るため両手の指の関節にもかなりキます。
ぼくは左手でキャベツをつかんで倒して、右手の包丁で茎を切っているので左手だけスローパーにめっちゃ強くなりそうだな……なんて思っています。

 

私生活について

前述により収穫日は昼まで仕事なので、午後は他作業がなければ空きとなります。
だいたい20時半~21時に寝るのでそれまでの間ボルダリングジムに行ったり山に行ったりです。
今は梅雨のため山は滅多に行けず、ボルダリングジムに行くか昼寝しすぎてうだうだと過ごすかですが……。
ボルダリングジムは上田と軽井沢にそれぞれあるのですが、軽井沢の方が近く安いという理由でそちらへ週2~3くらいの頻度で通っています。
8級から初段が全部で64課題あるので、全部出来たらいいななんて思いながら登っています。(どうやら課題が変わるのが11月らしく、ぼくのバイトが10月末なのでちょうどいいなと)
この間4級までを全部終えたところです。

現在の最高グレードは別のジムだと2級なので、せめてこのジムでも2級落とせれば……と思っています。ちなみに平日の昼間はガラガラで最高です!

山は午後からということもあって遠出は無理なので、近場の山へ登ります。

お手軽な山からそこそこ長いルートがある山まであるので、時間と体力に合わせて結構選べそうです。

 

こんな感じで嬬恋村生活を送っています。
飲食店や温泉などの紹介記事も書けていければなと思っています。