碧雛蜜柑

登ったり攀ったり遡ったり走ったり滑ったり食ったり

【2013.11.9-16 四国ロングツーリング③】四国最西端・佐田岬と高地入り

9年も前になる人生初のロングソロツーリング、四国ぶらり旅の3日目になります。

 

前回の記事はこちら

 

kotatsumuri39.hatenablog.com

 

3日目(2013.11.11)

朝7時くらいに起床。
今日目指すのは四国最西端・佐田岬
そのあとは行けるところまで南下予定。
出発して少しバイクを走らせる。

白飛びしてるけど良い1日になりそう

天気は晴れ。ずっと海沿いで気持ちの良い道路。

 

 

光芒が綺麗。

 

もう少し走らせるとまた港が見えてくる。
どうやらこの半島は海沿いにまばらに住宅があるというよりも、村が点在するような形になっているっぽい。

道の終点まで走るとちょうど佐田岬の駐車場になっている。
バイクを降りて最西端へ向けて歩く。

道は舗装されていて特に何の装備も持たないで歩きだしたけど問題はなさそう。
というか当時は山装備一切持っていなかったので登山道だったら引き返していたと思う。

 

道中にあったキャンプ施設らしきもの。どちらかというと宗教チックで怖い。TRICKでロケとかされてそう。

 

先っぽへ行く前に海岸に下りてみる。水は透き通っていて綺麗だけどシケがちょっと強いので早々に退散。

 

多分半島を振り返った写真。先までこんなに長かった記憶はない……。

 

というわけで四国最西端・佐田岬
これで最北端・最西端に行ったことになる。(まだ1日目は最北端に行ったと思い込んでいる)
残るは最南端と最東端……!

 

すぐそこ九州ですよー、という図。これは余談だけど九州本土最南端は佐多岬という名前で、この佐田岬とごっちゃになるのでややこしい。

 

最西端から見える景色。確かにすぐそこに陸がある。すぐそこ(十キロくらい)

 

せっかくだし記念写真撮るか!と強風の中デジカメでセルフタイマーをセット。

首から下しか写ってない!これはこれで「ザンッ!!」って感じしてるけどやり直し!

 

強風が吹いて「カメラ吹っ飛ぶかも!!」と振り返った瞬間にちょうどカメラが倒れながらタイマーが切れた1枚。パーカーのヒモが浮いてるのとぼくのすごいしかめっ面から分かる通り、かなり風強かったです。

で、2回失敗したので萎えて記念写真は諦めました☆

 

潮風強くてしんどいので早々に退散して駐車場へ戻る途中、おばあちゃんが声をかけてきた。

「にーちゃん、ちょっといいかぇ」

(一本道だけど行きにこんなおばあちゃんいたっけ……?岬行ってる間に来たのか……?)

「みかんをよお、買ってってくれんね」

「えー(´A`)」

「おばちゃん海にももぐるんだけどよお、ほら、これ見て。ウニ」

と言って取り出したのは小瓶に詰められたウニ。

「はあ」

「これ今朝捕れたてなんよお。ほら、パンパンに詰まってるやろ?」

「へー、すごいですね(あまり興味ない)」

「もうこの時期は寒くてさあ、おばちゃん頑張ったんよお。ウニ買ってくれたらみかん一箱やるけん、ウニ買ってってくれんね」

今なら当然「だが断る」と言うところだけど、当時は押し売りに弱かったので(しかも相手おばあちゃんだし)、つい買ってしまう。

「いくらですか?」

「3000円」

 

キエエエェェェェェーッッ

 

めっちゃくちゃ買いたくないけど、もう買うって言っちゃったのでしぶしぶと払う。

 

「これ、みかんも」

「いや、バイクで来てるんでそんな持てないからビニール袋一袋だけでいいです」

「そうかあ」

この瓶で3000円かァ……。ウニの相場、知らないけど。安いのかもしれないけど。でも3000円かァ

※後日談として、ウニだけあってもしょうがないので当時の彼女(実家暮らし)にお土産としてあげたら彼女のお母さんから「ウニくん」と呼ばれるようになりました

 

どうやら岬の漁港でしらすが食べられるとのことなのでお昼はそこへ決定。

 

佐田岬

 

たかだかしらす食うのに鬼とかものものしいからやめい。

 

 

 

せっかくなので釜揚げしらす生しらすしらすかき揚げとしらす尽くしで!

美味しかったです。鬼ではないけど

 

行きに風力発電の風車を見つけて気になっていたので寄ってみる。

 

映えそうだったのでバイクと一緒に撮ってみる。

ちょっと雲が多い。

 

雲の色……。

 

雲……。というか危ないから道路で撮るのはやめようね。

ちなみに最後の写真は当時のツーリングマップルの表紙リスペクトだったりする。

 

 

佐田岬を堪能したので高知を目指して南下。

の、前に寄り道で遊子水荷浦へ。

え、どこって?

遊子水荷浦だよ、遊子水荷浦

 

ゆすみずがうら、と読みます。
国道から離れた漁村にある段々畑で、意外に観光名所らしい。なかなか辺鄙なところにあるけどね。

と、その前にそろそろ着替えストックがないのでコインランドリーで洗濯。
「そういうのは夜やれ」って話なんだけど、宿泊地付近に何かあるとは限らないので今のうちにやる。(というのは言い訳で、当時は旅に不慣れだったのでその辺の手際がとても悪い)
洗濯と乾燥を待つ間暇なのでスーパーをぶらつく。

 

 

 

いや、みかんならナミだろ!!
なんでサンジなんだ!!!(ドン!!!!)

 

気を取り直して遊子水荷浦の段畑へ。
国道から離れて遊子の漁村の方へ。もう夕方だけどこんな辺鄙なところ走っていて高知入り出来るのかなーと不安になって来る。
やがて漁村に入るので坂道を登って畑の上側へ。

 

なかなかいい眺め。

 

しかしこのトラバサミみたいなギザギザの輪っかはなんだろう。
なんだろうとは思うものの、特に調べもせず先へ。

 

魚見の丘というところあった石碑。漁でなくなった方を追悼しているのかな?

 

もう日が暮れ始めている!やばい!やばい!高知には入りたい!

ガーっと南下し、高知県入ってすぐにある大月という町で一泊することに。
居酒屋兼素泊まり宿もやっている幡多郷(はたご)というところへ。

ガラガラガラ

「すいませーん」

「はいはい、いらっしゃい。1名様ですか?」

「はい。あ、それと今日って宿利用大丈夫でしょうか」

「いいですよ。素泊まり2500円になります。2階に上がった和室を使ってください」

「ありがとうございます」

「夕飯も食べていきますか?」

「はい。関東から来たんですけど、ならではのオススメメニューってありますか?」

「う~~ん、カツオはまあ高知ならだいたい食べられるからねえ。あ、ウツボ仕入れているよ」

ウツボ!?え、ウツボって食べられるんですか」

「食べられますよ笑 塩焼きと鍋があるけど」

「どちらがオススメですか?」

「どっちも美味しいですね~」

「じゃあ両方で!」

「はい笑」

ということでウツボ料理を注文。

 

これがウツボの塩焼き。皮がパリッとしていて美味しい。
ちょっと骨が多い。
宿泊まるし鍋も頼んでくれているとのことで、結局この塩焼きはサービスしてもらった。ありがたい。

 

ウツボ鍋。身がほわほわぷりぷりで美味しい……!
他のお客さんもいなかったのでご主人に高知の話を聞きながら舌鼓を打つ。
「他所から来たなら酒の席で土佐の女は引っかけちゃダメだよ」と言っていた。みんな言うけどそんなになのか。ふーん、酒強えー女

「朝はどうするの?」

「日の出くらいに出発します」

「じゃあ気をつけて」

ご主人は自宅へ帰ったため、宿には自分一人。
ツーリングマップル片手に翌日回るスポット探しとルート設定。
明日は四国最南端・足摺岬へ行ったあとに四国カルストに決定!
四国カルストからちょっと下りたところにキャンプ場があるのでそこでいよいよ初キャンプ!ヒュゥー!!

しかし翌日、あんな悲劇が起ころうとはこの時知る由もなかった……