碧雛蜜柑

登ったり攀ったり遡ったり走ったり滑ったり食ったり

初音ミクで好きな曲を挙げていく

初音ミクって知ってます?
というか今どき知らない人のほうが珍しいかもしれない。
「名前とキャラは知ってる」みたいな人は多いんじゃないかと思うんですよ。

一応説明しておくと、クリプトン・フューチャー・メディアって会社が出している人工音声ソフトのことで、元となった声は声優の藤田咲さんです。
「キャラクターボーカロイドシリーズ」の第一弾として売り出されていて、後に鏡音リン・レン巡音ルカなども出ています。
緑髪で毛先につれてボリュームが増えていくツインテ、ノースリーブネクタイ、ミニスカニーソとオタク受けするキャラデザで瞬く間に人気となりました。
ニコニコ動画に多数の楽曲があがり、後に音ゲー化やライブが行われたり様々なグッズ展開もされるようになり、「ボカロ、東方、アイマス」の御三家と呼ばれるまでの巨大コンテンツとなりました。
「千本桜」はトヨタのCMでも使われたり、BUMP OF CHICKENとのコラボで「ray」が出たりと世間的にも耳にする機会はかなり多いと思います。

何を隠そう学生時代は御多分に漏れずぼくはニコニコ動画にどっぷりハマっていて、初音ミク大好きでした。というか恋してましたもん。
受験生にも関わらずクリスマスイブにゲーセンへ行き、ボカロの音ゲーである「Project DIVA」をプレイしてMVとして出てくる初音ミクを観ながら泣いてました。
その中に「StargazeR」って言う曲があるんですけど、初音ミクがライブステージで踊るっていうMVなんですよ。

「いつか、いつか本当にこうやってミクがみんなの前でライブ出来る日が来たらいいな……あぁ~~~」

って泣いてましたもん。クリスマスイブに。気持ち悪っ
ちなみにその後立体映像によるライブを実際にやってるんですけどね。

で、そのStargazeRがこちら

 

初音ミクは名前自体を初めて知ったのはみっくみくだったんですけど、ちゃんと曲を聴いたのはメルトから。
今でこそ初音ミク=千本桜の方程式が成り立ってもおかしくないほど千本桜は流行りましたが、みっくみくとメルトはボカロ初期にその地位を築いていた楽曲です。

 

自分がボカロをよく聞いていた時期は2007年~2011年ごろ。
このころは先ほど紹介したメルトを作っている「supercell」というアーティストがかなり流行っていました。
supercellの好きな曲をざざっと紹介していきます。

まず「恋は戦争」

メガホンを手に叫んでいる初音ミクの画が印象的ですね。
叫びを暴れすぎず上手く調教していて音声ソフトの扱いとしてもすごいと思わせる一曲。

 

次に「ワールドイズマイン」

「世界で一番お姫様」で有名な曲。わがままで自由奔放だけどお嬢様然としていてちゃんとデレも入っているその歌詞と蠱惑的な笑みをする初音ミクの画が相まって素晴らしい一曲です。
supercellは恋愛ソングを書くのが上手い。

 

そのまま恋愛曲に進み「初めての恋が終わる時」

初音ミクに打ちぬかれた曲がメルトだとしたら、supercellに打ちぬかれた曲はこの初めての恋が終わる時かもしれません。
出だしのインパクトとイントロのメロディーラインから感じる良曲感、そして胸を打つような10代ウケする歌詞。

恋愛曲から離れ、独自のキャラクターが出てくる「ブラック★ロックシューター

強いストーリー性を感じる歌詞とドラムの強い曲。
この歌詞から小説を書いている人も多く散見されました。実際に物語としても後に作られ映像化もされています。

 


もちろんsupercellだけではなく、他にもボカロPと呼ばれる様々な作曲者たちが蔓延る群雄割拠の時代でした。

Dear

First Sound Storyとしてシリーズ化された楽曲の第5弾。
ギターが強調されたメロディーと切ない歌詞がマッチする曲です。

赤い実はじけた

サムネで釣られたクマーな曲。いや、この青ミクめっちゃ可愛くないですか?まさしく赤い実はじけちゃったんですけど。
曲も恋する女の子を綴ったものになっています。
この作曲者のsamfreeさんなんですが、他にも「ルカルカナイトフィーバー」など有名楽曲を出していますが残念ながら2015年にお亡くなりになりました。

 

初音ミクの消失

「速すぎて歌えない曲」として有名な初音ミクの消失。当時流行っていた涼宮ハルヒの消失になぞらえた曲名でしょうか。
ボカロ曲の音ゲーProject DIVAでも最高難度の楽曲として当時出ていました。
それもそのはずキャッチコピーは「最高速、最高圧縮の別れの歌」

あなたの歌姫

2007年当時、楽曲も多数あがってはいましたがやはり「曲をアップロードする」ということは素人にはハードルが高かったです。そもそも楽曲を作れない。
初音ミクに卑猥なセリフを言わせてみるといった使い方が見られていました。
その結果投稿された楽曲。(というか作者も下ネタ歌わせて運営に削除された経緯から生まれたものらしいです)
自分が心を持った機械であるという前提で作られた楽曲で、優しいピアノの旋律と歌詞が染みます。

ロミオとシンデレラ

曲名からしてセンスを感じる一曲。
両作品を引き合いに出しながらも自分の恋模様を歌った曲で、間奏のギターがかっこいい。

 

貴方に花を 私に唄を

「あなたに呼んでもらえず有象無象と変わらないなら名前なんていらない」と”あなた”に焦がれる気持ちを歌ったもので、高音とピアノがとても綺麗です。

 

白い雪のプリンセスは

ジャパンロック調の曲でノリやすいです。

 

1925

学ラン?姿の初音ミクのサムネが印象的で、割り切ったような達観したような人生観を見せる歌詞には言葉遊びも溢れていて素晴らしい。

 

Mrs.Pumpkinの滑稽な夢

今をときめくアーティスト・米津玄師がボカロP「ハチ」として活動していた頃の楽曲。
他にもパンダヒーローやマトリョーシカなど有名楽曲は多数ありますが、個人的に好きなのはこの曲です。
当時から光るものはさすがで、曲調・歌詞・動画としての演出すべてにおいて「センス」と言わざるをえない出来です。

 

from Y to Y

ルカもハモりで歌っている曲。
とても綺麗で染みる曲としか自分の語彙力では表わせないのが残念ですが、大好きな曲です。

 

Message in our silence

from Y to Yと同じジミーサムPの楽曲。個人的にはこっちのほうが好き。
当時に自分に歌詞がとても刺さったみたいで、よく聴いていました。
この人の楽曲はどうにもあれこれ言葉を使って感想を書くことが自分は出来ないみたいで、ただただ「良い。好き」としか言えないです。

 

Soar

アップテンポで疾走感のある曲。
特にイントロとサビ入るときが素晴らしい。
アニメのOPにありそう。

 

 

来年からがんばる

もともと「コタお」という名前は「コタツムリ」から来ていたんですが、まさにそれを表したサムネに釣られて知った曲。
まったりのんびりしていて、年の瀬にコタツにでも入りながら雑誌でもパラパラしながら聞きたいですね。

 

いろいろもっと紹介したいんですが、無限に続きそうなのでこのあたりで。
「ボカロよく知らなかったけど良いね」なんてきっかけになれば幸いです。
今回は初音ミクが歌っている曲に絞りましたが、他のボーカロイドやUTAUなどの合成音声ソフトを用いた楽曲も良い曲が多いのでぜひ聴いてみてください。