【2019.07.13-16 北アルプス縦走①】ついに来た!上高地!
本ブログを立ち上げようとしたきっかけでもある北アルプス縦走。
4日間に渡る山行も、北アルプスの山に入るのも初めてでした。
ようやくですが、その記録をぽつぽつと書いていこうと思います。
きっかけ
九州在住のフォロワー・Takaさんと北アルプスに行きたいねという話になり、夏にジャンダルムを計画しました。
7月13~15日の3連休に有休を1日足した4日間の行程。
数か月前から計画については話しており、天気などに応じて数プラン用意。
理想はジャンダルム・大キレットをまとめて縦走することでしたが、ひとまずはジャンダルムを第一目標にプランを作成。
- (1日目)新穂高ロープウェイ→西穂山荘テン泊
(2日目)西穂山荘→ジャンダルム→奥穂高岳→穂高岳山荘テン泊
(3日目)穂高岳山荘→大キレット→槍ヶ岳→槍ヶ岳山荘テン泊
(4日目)槍ヶ岳山荘→右俣林道→新穂高温泉 - ↑の逆ルート
- (1日目)新穂高ロープウェイ→西穂山荘テン泊
(2日目)西穂山荘→ジャンダルム→奥穂高岳→穂高岳山荘テン泊
(3日目)穂高岳山荘→ザイテングラート→涸沢テン泊
(4日目)涸沢→横尾→上高地
……だった気がする。(微妙に違うかもしれない)
プラン3の3日目がやたらのんびりですが、これはジャンダルムで心折れたらのんびりしようという計らいです。
7/12の夜に出発して沢渡駐車場で車中泊、7/13の朝一のバスで行く算段でした。
導入
7/12の朝まで自分が仕事だったため、帰宅して起きたら用意。
……が。
寝起きscwチェックして頭抱えてる。日曜朝から悪くなってるじゃんか・・・
— コタお (@kotatsumuri39) 2019年7月12日
すでにこれか……。
ちなみに日曜というのは2日目なので、プラン1,3ならジャンダルム、プラン2なら大キレット当日。
どちらも山のグレーディングでは難易度Eに該当するわけで、一般登山道では国内最高難度と言える。それが雨か……。
と、いうわけでTakaさんと急遽話し合い候補を選出。
飯豊山なら月曜の夜だけ降られる感じかな・・・?鳥海山もかなり安定しているけど2泊も3泊もするような感じじゃないなあ
— コタお (@kotatsumuri39) 2019年7月12日
選出するが……
飯豊山だと少し南になるから、朝日岳連峰のほう行くと安定かもしれんな。え、でも気分がもうさ・・・
— コタお (@kotatsumuri39) 2019年7月12日
北アルプスの口になってしまったんだよなあ
— コタお (@kotatsumuri39) 2019年7月12日
そうなんだよなあ
で、結局
よし、いくぞ! pic.twitter.com/QeVJDZ2VLc
— コタお (@kotatsumuri39) 2019年7月12日
I'm at 沢渡第二駐車場 in 松本市, 長野県 https://t.co/exke9lV3mw
— コタお (@kotatsumuri39) 2019年7月12日
上高地へ。
3連休にもかかわらず、悪天候が予想されているためか駐車場はガラガラ……。
普段この時間ってどんなもんなんですかね。
天気予報を再度見ても日曜の天気が悪いことは変わらなかったので、ひとまずジャンダルムは今回諦めて初日歩いているうちに2日目以降の行程を考えようということに。
大キレットを越えるか、穂高周辺をぐるっと回るか……。
あとは天のみぞ知る、ということで就寝しました。
いざ、上高地へ
起きて朝ごはんを食べたら装備確認です。
今回テントはTakaさん持ちで共同装備にし、38Lザックと40Lザックで3泊4日に挑みます。
自分は普通のシュラフも削ってエスケーププロヴィヴィという、エマージェンシー用シュラフにしました。
完全防水で透湿性もあるため冬は保温・断熱に優れたシュラフカバーとして使え、夏はあまり低くない気温なら単体で使えるというにくいやつ。
一応公称値では8度まで使えるとのことです。
涸沢は標高が約2300メートルなので、地上より13.8度低いことになります。*1
7月中旬の地上の最低気温はだいたい20~23度。まあなんとか範囲内だろうという計算です。
エスケーププロヴィヴィにすることでぐっと軽く、コンパクトに収まります。
装備の確認を終えたら沢渡駐車場からバス乗り場へと行き、上高地へ。
バスに揺られること30分ほど。
ついに……キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
登山者たちのあこがれ(らしい)!北アルプス!上高地!岳で散々出てきたやつ!!
二人してテンション上がりまくりです。
写真の通りあいにくの曇天ですが、そんなことはおかまいなし!
何はともあれ涸沢カールを見ながら今日はテント泊しようということで、上高地から横尾まで歩きます。
横尾までのコースタイム4時間は等高線的にもほぼ横ばいなので、観光気分です。
梓川を右岸へ渡り、治山運搬路から明神橋へと向かいます。
観光気分とは言ったものの、3週間ぶりの山だからか平坦でも結構重く感じるザックたち……。
「意外に疲れるね~」なんて話していると
さ、サル……?
やっぱサルだ!!
小さいころから言われている「襲ってくるからサルとは目を合わすな」という教訓。
目を合わせちゃダメだ目を合わせちゃダメだ目を合わせちゃダメだ目を合わせちゃダメだ……
かわええやんけ~~(*´ω`)
目合わせても平気でした☆
サルって普通にそのへん歩いてるんですね。人にも慣れてたようで、いろいろ意外でした。
サルだらけの道を歩いていくと
明神橋に着きます。
橋を渡り、本来の道に合流して横尾を目指します。
で、横尾に着きました。
小休止をしたら出発。
さあここからが入山だわよ pic.twitter.com/IKXsY58ZUp
— コタお (@kotatsumuri39) 2019年7月13日
久々の登山、気を引き締めて行きます!
入山開始、涸沢へ
橋を渡って歩くとすぐに出迎えてくれる高山植物。
花弁は4枚、葉は6枚。お前の名前はゴゼンタチバナ。ア~イッ!
※個人的な覚え方です
橋の名前は忘れましたが、横尾谷を横切るところ。
今までじわじわと登りが来てましたが、ここから傾斜が強くなり涸沢へ上がっていきます。
「山頂付近でもないのに7月に雪がある……!」とTakaさんと目を合わせる。
標高がすでに1800m程度あるので、これより上の沢はそんなもんなんですかね。
Takaさんは九州生まれ九州育ちのため、なおのこと雪は珍しく感じたかもしれません。
ん、雪……?ということは
デスヨネー
汚い雪だなあと思いながらジャリジャリジョクジョクと渡っていきます。
雪渓までも疲れる程度には傾斜があった気がしますが、雪渓越えてからはもうちょっと強くなります。
1時間弱くらい登ると……
うおお、ついにきた!涸沢!!!よく名前に聞くやつ!!!!
このとき時刻は12時半。北穂高まで2時間半なので行ってやれないこともない時間。
翌日は雨だし、今のうちに進めるだけ進むのもありだなあと。
ひとまずTakaさんに相談。
「~~ってことなんだけど、どうする?」
「……腹減った」
わ か る
何よりもまずは腹ごしらえ。
涸沢には涸沢ヒュッテと涸沢小屋がありますが、涸沢小屋の方へ。
昼メシ、じゃああああああああい!!!!
カレーとライスともつ煮。
……カレーとライスともつ煮?
いや、これ二人分ですからね。
で、涸沢カールを見ながらお昼ごはん。
一応進むつもりでザックとかを持ってきていたんですが、一息ついたら根が張ってしまい、「涸沢の夜のテントたちも見たいしよくないっすか?」ってことで涸沢にテント泊が決定しました。
そういうわけで食べ終えたら涸沢のテン場まで戻り、料金を支払ってテント設営。
大混雑というわけじゃなかったのですが、あまりいい場所がなさそうで、ちょっと不安定な場所に設営となりました。
一応底を安定させるためにコンパネのレンタルもありますが、そこまでじゃなかったので使わず。
こんな感じになりました。
写真に写っているスリッポンはワークマンで1500円で売ってるのですが、かかと部分がゴムで出来ているのでつぶして履いてもOK、かかとにかけてもOKという優れもの。
アッパーが柔らかいのでスリッパ同士を合わせるとかなりコンパクトにもなり、グリップも意外にいいのでオススメです。
もっと動きやすくするために足の甲にベルトがついたバージョンがよりオススメです。
FC010 LIGHT(ライト) スリッポン | 作業着のワークマン公式オンラインストア
涸沢全体としてはこんな感じです。
涸沢のテントたちと涸沢カール pic.twitter.com/82gTMuQxhL
— コタお (@kotatsumuri39) 2019年7月14日
テントの設営が終わり、ちょっとぐだぐだしたあとは晩御飯。
今度は涸沢ヒュッテへ行き、おでんとビールを購入して初の涸沢に乾杯します。
よく使われている手だとは思いますが、直接お湯を入れるフリーズドライ製品の袋はジップになっているので、そこに丼ぶりの素などタレが残るものを入れるとゴミの処理が楽です。
晩御飯を食べて少し涸沢を眺めたあとはテントへ。
しかしながら
— コタお (@kotatsumuri39) 2019年7月13日
涸沢ヒュッテはdocomoも入るけど、テン場はたまにしか入らない……
— コタお (@kotatsumuri39) 2019年7月13日
ツイッター出来なきゃやることないじゃん!?
じゃ、寝まーーーーす!!おやすみ!!!
「え、ほんとに寝るんすか?」
「いやいや、横になってるだけっすよ。酒もちょっと回ったしw」
こうして初の北アルプスの夜は早々に寝落ちして終えるのだった……
涸沢のテント夜景?何それ
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*1:標高が100m上がると約0.6度気温が下がると言われています。